入り口のドアへ。
ある晴れた日の朝。

リーノは目が覚めるとわくわくした気持ちで
ベッドを飛び出しました。

さっきまで夢でみていた
とろけるようなおいしいケーキをつくろう!
と思ったのです。

おうちにあった一番大きなフライパンを
とりだし小麦粉・バター・砂糖・卵をまぜていきます。

でも何かが足りない気がします。

「わかった!あのケーキのなかには
くるみが入っていたわ!」

リーノは叫ぶとお隣の木にすむ
リスのところにいきました。

「リスさんくるみをいただける?」
とリーノが聞くと
「どうぞどうぞこの木になっている
くるみ全部もっていっていいわ。」
とリスはいいました。
くるみをたくさん抱えたリーノは
満足げに家にもどります。

でも何かが足りない気がします。

「わかった!山ぶどうも入っていたわ。
甘酸っぱい後味がしたもの。」
くるみを抱えてリスの木の隣の
キツネの家にいきました。

「キツネさん山ぶどうをいただける?」
とリーノが聞くと
「どうぞどうぞ裏になっている山ぶどうを
全部もっていっていいわ。」
とキツネはいいました。

「どうもありがとう。これできっとあの味になるわ。」
と帰ろうとしましたが
山ぶどうだけの甘酸っぱさではないような
気がしてきました。
まだ何かが足りない気がします。

「わかった!りんごも入っているのよ。」
そう叫ぶとくるりときびすを返して
キツネの隣のサルの家にいきました。
「サルさんりんごをいただける?」
とリーノが聞くと
「どうぞどうぞりんごは食べきれないの。
全部もっていっていいわ。」
とサルはいいました。

「これでとろけるようなケーキに甘さと
ジューシーさが加わるわ。」
そうつぶやきながらもどこか上の空です。

だってまだ何かが足りない気がするのです。

「コクもあった気がする。わかった!
チーズも入っているのよ。」
急いでサルのお隣さんである
牛の牧場からチーズをもらってきました。

「あとは、あとは、チョコレートも入っているわ!」
「ほんのりあさりの香りもしたわ!」
「ハンバーグも入っていたかしら?」
「カレーライスの味も隠し味になってるのかも!」

知り合いの動物たちなどの家々をまわり
リーノの手にはくるみからぶどう、チーズ
、りんご、お皿にはいったハンバーグや
カレーライス、ショートケーキに、
とうもろこし、ポテトフライにメープルシロップの
ビンが抱えられています。
ようやく家にもどるとそれを
全部ケーキのなかにいれました。

それでもまだまだあの夢にでてきた
魔法のような味には足りない気がしてきます。

「わかった!紅茶よ。
きっとカップとソーサー、お湯のポットも入ってたわ!
ちょっと歯ざわりがカチャカチャしたもの。」
それらもすべてケーキにいれていきます。

「いすやテーブルもはいっていたのかしら?」
リーノはしばらく考えていましたがひらめきました。

「わかった!おうち全体がお菓子なのよ。
おうちも全部ケーキにいれてしまえば
いいんだわ!」
そう叫ぶとおうちをまるごとケーキの
はいっているフライパンにいれました。

あれれ?

おうちのキッチンにあるフライパンに、
おうち全体が入ってしまったですって?
でもリーノはお構いなし。
ケーキはいい匂いをさせて、
テーブルからこぼれ落ちそうにしています。

「でも何か足りないわ。」とリーノはつぶやきました。
考えてもなにも浮かびません。
だっておうち全部を入れてしまったのですから
後にはもう入れるものはないのです。

「それに....。」
いざここまでできてくると困ったことがありました。

大きなケーキをつくりすぎてフライパンの
うえからお皿に移せません。
また大きなケーキの生地を焼くのには
火力が必要ですがそれも足りません。
なによりケーキの一番上に
ホイップクリームを飾りたいのですが届きません。

「どうしましょう。」とリーノが考えていると
コンコンコン。
リーノのおうちのドアをノックする音が
聞こえました。

「こんばんは。いい匂いですね。」
くるみをくれたリスが立っていました。
後ろには材料をわけてくれた
キツネやサルに牛など
森中の動物たちが
鼻をひくひくさせて笑っています。

「みんなリーノさんが何をつくるんだろう
ってうわさしていたのよ。」とクマがいいました。

「夢にみたケーキをつくってみたのだけど。」
とリーノはいいました。

みんなに相談をすると動物たちは
一斉に声をあげました。
「仕上げはみんなでやろう!」

サルたちが木のツタを何重にも
フライパンに巻きつけます。
鳥たちが羽根を羽ばたかせて
風を起こし火を燃え上がらせます。
クマたちがフライパンのまわりをぐるりと
取り囲みひっくり返しました。
リスたちが集めた大きな葉をあらいぐまが
洗って並べた草のお皿にケーキが乗りました。
ゾウの鼻につかまったリーノが
慎重にホイップクリームで飾り付けをしていきます。

そして。

「できた♪」とリーノが叫ぶと動物たちも
一斉に「できた!」と声をあげました。
「さあみんなで食べましょう。」
リーノがいうと
みんなで美味しそうにケーキを食べました。

リスや小鳥は小さなケーキを、
ゾウやクマは大きなケーキを
リーノはだれよりも大きなケーキを
お腹いっぱい食べました。

「そうだ!テーブルやポットも
はいっているから大きくかじりつかないでね!」
とリーノはいいました。
みんながお腹をまんまるにして笑っています。

もう何も足りないものはありません。

おしまい。

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夢のなかのケーキをつくるという
ミニストーリーにそってデザインされた
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お問い合わせ先/発売先
ビッグビィ tel011-790-6182
h_info@bigbe.co.jp

*製品概要*
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